第26回日本健康支援学会年次学術大会の大会長を務めます、東京都健康長寿医療センター研究所の笹井です。この度の大会開催に際し、ご挨拶申し上げます。本大会は2025年3月7日（金）および8日（土）の両日、神奈川県川崎市のShimadzu Tokyo Innovation Plazaにて開催します。前大会同様、オンサイトでの開催となります。

　本大会のテーマは「健康日本21（第三次）の目標達成に何ができるか」としました。2024年1月には「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」、2月には「健康づくりのための睡眠ガイド2023」、同月には「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が厚生労働省から相次いで発表されました。さらに、「日本人の食事摂取基準」も2025年に更新される予定です。これらのガイドラインは、2024年度から開始された健康日本21（第三次）の推進を力強く後押しするものです。このような状況を考えると、健康日本21（第三次）を本大会のテーマに据えるのは今しかない、と考えました。

　詳細なプログラムは現在調整中ですが、目玉セッションとして、上記ガイドラインの策定に関与された先生方にご登壇いただき、各ガイドラインの概要、目標達成に向けた具体的なアクションプラン、策定に際して判明した不足するエビデンスや研究課題についてご講演いただく予定です。エビデンスを「つくる」立場にある研究者、「伝える」立場にある教育者や出版等メディア関係者、「使う」立場にある健康支援現場で奮闘する実践家の先生方、どのお立場の方にも満足のいく内容にしたいと考えております。

　会場のShimadzu Tokyo Innovation Plazaは、国家戦略特区・国際戦略総合特区に指定された川崎市殿町地区に位置し、2023年1月に開所した新しい施設です。品川駅から京急線で最寄りの小島新田駅まで約30分、駅から徒歩12分ほどでアクセス可能です。また、羽田空港からも多摩川スカイブリッジを経由してタクシーで約10分と遠方からお越しの方にとっても交通の便は良好です。

　年度末のご多忙の折ではございますが、学会事務局のご協力のもと、実行委員会および大会スタッフ一同、万全の準備を整え皆様をお迎えする所存です。本大会では初日夜に会場近くで懇親会も予定しております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。